一手間が生み出す暖房器具の楽しさ
CASE
薪をくべて火をつけ、時折灰を掻き出して綺麗にする、という一手間が欠かせない薪ストーブと暖炉は、その手間こそが家族団欒を楽しくする役割を担っています。とても暖かく、揺らぐ炎が心を癒やしてくれる空間で、皆揃って落ち着いて過ごせる一時は、何ものにも代えがたい素敵な時間となります。「暖房を囲んで家族で過ごす時間が増えた」とのお声をいただくことも少なくありません。これまでの施工事例をご紹介いたします。
【VERMONT CASTINGS】アンコール
既存の家に薪ストーブを設置しました
薪ストーブを設置する際に重要なのは壁の防火処理と離隔距離で、タイルを張っただけでは不十分で近ければその裏の木地が炭化して火災の危険性もあります。 こちらの施工事例はストーブ背面にレンガで遮熱壁を作り、尚且つ煙突も断熱煙突を使用して煙突からの放熱の影響がないようにしています。 欧米の薪ストーブには厳しい検査で決められたメーカー安全離隔距離があり機種によってその距離は様々で、可燃壁に15㎝程度の離隔で良いものや、逆に60㎝ぐらい離さないとダメなものがあるので、設置する状況からストーブを選んだり、又は設置プランを考慮したり、薪ストーブを設置するには知識と経験が必要不可欠です。
【HETA】ノルンソープストーン+オーブン
ソープストーンとオーブンで経済的に暖房効果
ヒタのノルンとロギは今までレンガなどの炉台工事が必要だったのが、こののようにフローリング(可燃床)に直接設置できる画期的なストーブです。こちらもフローリングの上に直接設置して、前の専用フロアープレートはドアを開けた時にこぼれる火の粉や煤の飛散を防ぎ床を守るために置いているだけなので工事費用がかかりません。
ソープストーンは非常に蓄熱性が高いので長時間の暖房が可能なので薪の消費も抑えられますし、オーブンがあることで日常的に調理にも使えて非常に経済的なストーブです。【Dovre】640WD
後ろはすっきりと漆喰壁仕上げ
薪ストーブを設置する際に床はレンガやタイルなどで不燃仕上をしなければなりませんが、壁は内装制限法で決められた内装であればメーカー安全離隔距離を守れば別にタイルや石など貼らなくても安全上問題ありません。
この施工事例では下地のボードに漆喰で仕上げているので内装制限はクリヤーしているためそのような設置をしています。
また煙突は建築基準法では15㎝離せば良いとなっていますが、実は15㎝では全く足りません。そのため煙突も断熱煙突を使用して壁を守っています。
このドブレ640WDは炎も美しく一つの操作レバーでコントロールできるので非常に扱いやすいストーブです。